伊勢新聞

嵯峨御流生け花体験 師範が指導、作品展示も 鈴鹿

【生け花体験をする参加者ら=鈴鹿市算所の鈴鹿ハンターで】

【鈴鹿】三重県津市渋見町の嵯峨御流華道三重司所(鈴木惠以甫司所長)は5日、鈴鹿市算所の鈴鹿ハンター1階で「実働師範成果発表展&嵯峨御流全国いけばな体験リレー」を開いた。師範19人が生けた作品12点を展示し、体験希望者に盛花を指導した。6日まで。

同体験リレーは、嵯峨御流の総司所「大覚寺」(京都市)が、清和天皇から寺号を賜ってから、令和8年に1150年の節目を迎えることから、記念事業の一環として実施。嵯峨御流をより多くの人々に知ってもらおうと、生け花体験で全国107の司所をリレーしている。

師範らが同流派の歴史を話し、エニシダやバラ、リンドウなどの花材を使った盛花の手本を見せ、参加者らに全体のバランスなどを指導していた。高田短大2年の田中幸来さん(20)は「生け花は初体験でしたが楽しかった。また教わりたい」と話していた。

鈴木司所長(70)は「4年ぶりの成果発表に加え、体験を通して多くの方に生け花の楽しさを味わっていただけて良かった」と語った。