津の飲食店で15人食中毒 三重県が営業禁止処分

三重県は4日、津市久居新町の飲食店「十笑(トワラ)」で食事をした19―55歳の男女15人が下痢などの症状を訴えたと発表した。県は同店で提供された食事が原因の食中毒と断定。同日付で同店を営業禁止処分にした。

県によると、15人は先月20日に職場の同僚らで同店を利用し、同21―24日にかけて腹痛や発熱などを発症。入院した人はおらず、全員が既に回復した。当日は鶏刺身、焼き鳥、串かつ、手羽先などが提供された。

患者を診察した松阪市内の医療機関が先月24日、保健所に連絡して発覚。便検査で複数の患者からカンピロバクター・ジェジュニが検出されたという。保健所は衛生管理の改善が確認でき次第、同店の営業再開を認める。

県内では先月、伊勢市と津市、桑名市の飲食店で計3件の食中毒が相次いで発生。いずれも患者への便検査でカンピロバクター・ジェジュニが検出された。県は鶏肉などの仕入れ先を調べると共に、肉料理の十分な加熱を呼びかけている。