墨色の世界楽しんで 水墨画3サークル、伊勢で合同展 三重

【会員らの水墨画や墨彩画の作品が並ぶ会場=伊勢市黒瀬町のいせトピアで】

【伊勢】三重県伊勢市で活動する三つの水墨画サークル「墨遊会」「心墨会」「友墨会」の合同作品展が、同市黒瀬町の市生涯学習センターいせトピアで開かれている。6日まで。

3団体から、60―80代の会員ら28人が、水墨画や墨彩画の計約60点を出展した。

岸壁に打ちつける荒波や滝しぶき、ボタンの花など伝統的な画題を墨の濃淡やにじみで表した作品が並ぶ。ワイン貯蔵庫やクジャクの羽を緻密に描くなど古典的な水墨画の技法を生かしながら、現代風に表現した作品なども目を引く。市展や全国規模の公募展での受賞作品などもある。

3団体は、市内の講師山本玉晃さんの指導のもと、水墨画を楽しみながら技術の向上に励み、年に一度、合同展を開いている。墨遊会代表の大西良子さん(79)は「墨の濃淡やかすれで表現するのは難しいが、そこに味わい深さがある。幅広い表現、墨色の世界を楽しんでほしい」と話していた。