伊勢新聞

「韋駄天」ねぶた完成 宮後祭心会、伊勢まつりで披露へ 三重

【伊勢まつりで披露される韋駄天をモチーフにしたねぶた飾り=伊勢市宮後で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢市駅周辺で開催される「伊勢まつり」初日の12日、同市宮後の有志でつくる「宮後祭心会」が、恒例の「宮後ねぶた」を披露する。今年は、俊足で仏教などで守護神とされる神「韋駄天(いだてん)」がモチーフ。色鮮やかなねぶた飾りが、祭りを盛り上げる。

長さ6メートル、幅5メートル、高さ4メートル。足と手を大きく広げ、ダイナミックに駆け抜ける韋駄天の姿を表現した。中には電球200個が取り付けられ、祭りの夜を彩る。

宮後ねぶたは、毎年、世相を反映した神仏や伝説を題材に制作され、33作目。今年はオリンピックイヤーにちなみ、韋駄天をモチーフとし、5月から制作を進めこのほど完成した。

デザインを手掛けた同会OBで画家の中村仁志さん(64)は「足が速く、病魔や盗難除けの神。華やかな色彩にこだわった。伊勢の町を勇壮に駆け抜け、活気づけたい」と話している。