宮殿域を囲む塀の柱穴見つかる 明和町の斎宮歴史博物館、13日に発掘調査説明会 三重

【奈良時代の西正方位区画の掘立柱塀の範囲(斎宮歴史博物館提供)】

【多気郡】斎宮歴史博物館は13日午前10時から、三重県明和町竹川の史跡斎宮跡で実施した発掘調査の現地説明会を開く。奈良時代の斎王の宮殿域を囲む塀が見つかった。

会場は同館南の近鉄山田線北側。斎王宮殿域推定地に当たり、建物が真北を向く奈良時代の正方位区画が東西に2つ並ぶ。真北から東に33度ずれた方位を向く飛鳥時代の斜方位区画と、平安時代の方形区画もあり、いずれも奈良時代の西正方位区画と一部が重なる。

今回は奈良時代の西正方位区画の北端部を発掘し、区画を取り囲む堀立柱塀の柱穴などが出土した。

昨年度は隣の東正方位区画を調査し、正殿や西脇殿を発見した。