帝国データバンク四日市支店は3日、9月の三重県内景気動向調査結果を発表した。「景気が良い」と回答した企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた景気DIは、前月比0・8ポイント増の44・4となった。
支店によると、県内の景気DIが改善するのは3カ月ぶり。前年同月との比較でも、3・0ポイント増加した。前月は20位だった全国順位も、18位に上昇。全国平均(44・6)を2カ月連続で下回った。
大企業は前月比0・3ポイント減の43・8、中小企業は1・0ポイント増の44・5。中小企業が2カ月ぶりに大企業を上回った。業界別では小売など4業界が改善し、卸売が横ばい、建設などの3業界が悪化した。
支店は「新車種の開発などに伴う投資の増加や半導体の生産回復などが景気を押し上げた」としつつ「値上げラッシュや人件費の上昇など、企業の収益環境は不透明。一進一退の情勢が続くだろう」としている。
また、同社の津支店は県内で9月の倒産が9件だったと発表。前月より6件少なく、前年同月比より5件少ない。負債総額は9億3千万円。前月比で43・6%の減少、前年同月比で22・4%の減少となった。