英虞湾遊覧船が航行不能に 乗客131人を別の2隻で搬送 三重

【えい航される遊覧船「エスペランサ」(鳥羽海保提供)】

【志摩】2日午前10時5分ごろ、三重県志摩市賢島の英虞湾で、遊覧船「エスペランサ」のエンジンが故障して航行不能になったと運航会社の志摩マリンレジャーから鳥羽海上保安部に通報があった。

鳥羽海保や同社によると、乗客131人は約1時間半後までに同社の別の旅客船2隻で賢島港に搬送され、遊覧船も同港にえい航された。乗員ら4人を含め、けが人や体調不良を訴える人はいなかったという。

遊覧船は同日午前9時半ごろに賢島港を出発。50分かけて英虞湾を遊覧する予定だったが、約15分後にエンジンが停止した。同社の運航前の点検で異常はなかったといい、同社は当面の運航を見合わせて、海保と故障の原因を調べている。

遊覧船エスペランサは全長約24メートル、総トン数166トン。昨年6月に開かれたG7三重・伊勢志摩交通大臣会合のエクスカーション(体験型の見学会)では、各国の大臣らが乗船した。