亀山市を防災拠点に決定 B&G財団が4400万円助成 三重

【支援金決定書を持つ櫻井市長(右)と朝日田常務理事=亀山市役所で】

【亀山】公益財団法人B&G財団(東京都)は1日、三重県の亀山市役所で、同市を新たな防災拠点とする「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」事業の支援金決定授与式をした。

同財団の朝日田智昭常務理事が櫻井義之市長に支援金決定書を手渡した。

令和3年度から開始した同事業は、昨年度までに35都道府県の54市町を選んでいる。令和8年度までに全国100カ所を目指すという。県内では志摩、熊野の両市に次ぎ3市目となる。

同事業は、「B&G海洋センター」が所在する全国各地480自治体を対象に、災害発生時の緊急対応、避難所運営に必要な防災資機材を助成。油圧ショベルとスライドダンプを各一台現物支給するほか、防災倉庫と救助艇、ドローンなどの購入費に総額4400万円を支援する。

また、総額4400万円のうち、900万円を同8年度までの3年間、人材育成費として、消防職員や消防団、外国人などを対象に、小型車両系建設機械の教育、重機操作研修など実施し、防災力向上に関わる人材を育成する。

朝日田常務理事は「住民の安心、安全を守るため、有事、平時の際にも資機材を活用していただき、人材の育成もお願いします」とし、「災害被災地支援にも活用を」と話した。

櫻井市長は「助成金により、資機材が充実する。本市の将来の防災への備えに活用させていただく。感謝します」と礼を述べた。