児童ら消防団の役割学ぶ 詰所見学、放水など体験 津・成美小 三重

【模擬消火器で的に向かって放水する児童ら=津市内で】

【津】三重県津市立成美小(同市久居新町)の3年生64人が2日、同市久居北口町の市消防団久居方面団第四分団詰所を訪れ、見学や体験を通じて防災意識を高めた。

安全な暮らしを学ぶ社会科の一環で平成9年から続く行事。コロナ禍から5年ぶりに再開し、同分団の10人と女性で構成する第11分団から4人が参加した。

児童は3班に分かれて座学▽初期消火▽起震車―を交代で体験。座学では消防団員が他の仕事をしながら休日などに訓練していることや「地域のため役に立ちたい」と活動する思いを教わった。

水消火器の体験では「火事だ」と周囲に知らせてからピンを抜く手順を教わり、的に向かって放水。起震車では震度5弱を体験した。

海津光之介さん(8つ)は「消防団の役割を知り、災害が危険だと改めて分かった」、髙倉凜さん(8つ)は「消火器は(放水しながら)少しずつ前に行くことが分かった」とそれぞれ話した。

杉山哲也・第四分団長(54)は「子どもたちが興味を持ち、将来の担い手になってもらえたら」と期待した。