行政サービス、窓口手続き改善へ 伊勢市職員が「来庁者」体験 三重

【来庁者役になって窓口で手続きを体験する市職員ら=伊勢市役所で】

【伊勢】行政サービスの向上や窓口業務の効率化につなげようと、三重県の伊勢市は2日、市職員が来庁者役になって、窓口での手続きを行う体験調査を初めて実施。課題をまとめ、改善に向けて意見を交換した。

市は4月から、窓口業務を担当する部署を中心とした「窓口あり方検討ワーキンググループ」を設置し、窓口手続きの改革を進めている。

体験調査には、若手職員を中心に16人が参加。4グループに分かれ、事前に設定された家族構成や条件を想定し、転入、転出、おくやみ、出生の手続きを疑似体験した。

各グループは、住民課や医療保険課、保育課など各課の窓口で、必要書類に記入し、手続きにかかった時間や記入した書類の枚数、待ち時間、移動距離などを記録。「記入に時間がかかる」「電子掲示板の位置が見えにくい」など、気付いたことも書き出していった。調査後、課題や意見を取りまとめ発表しあった。

ワーキンググループ事務局の丸山美幸戸籍住民課長は「市民目線に立つことで、良い点、悪い点、課題を確認した。住民サービスの向上と効率化を図りながら、職員の業務負担を軽減し、より良い窓口を目指したい」と話していた。