三重労働局は1日、8月の一般職業紹介状況を発表した。県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1・16倍。「改善の動きに弱さが見られる」とする雇用情勢の判断は据え置いた。
同局によると、有効求人倍率の全国順位は前月から一つ下げて32位に。15カ月連続で全国平均を下回った。県内では、7月の有効求人倍率が20カ月ぶりに上昇していた。
8月の有効求人数は、前月比0・1%(25人)減の2万9426人で、2カ月ぶりに減少。有効求職者数は0・3%(84人)減の2万5318人で、2カ月連続で減少した。
新規求人倍率は前月比0・05ポイント減の2・02倍。3カ月ぶりに減少した。運輸・郵便、サービスなどの11業種が前年同月比で新規求人を減らし、卸売・小売などの7業種が増やした。
石田聡局長は記者会見で「物価上昇や賃上げに伴うコスト増で、運輸や製造などでは新規求人に足踏みが見られる。有効求人倍率はしばらく1・1倍台が続くだろう」と述べた。