【伊勢】三重県内の清酒製造業者でつくる県酒造組合は、業界が定める「日本酒の日」の1日、伊勢市の伊勢神宮内宮に清酒を奉納し、今月から始まる新酒造りの安全と業界の繁栄を願った。
酒造の無事を祈る伊勢神宮の祭典「御酒殿祭(みさかどのさい)」に合わせ、毎年奉納を続けている。
この日は、組合に加盟する21の酒蔵から約50人が参加し、宇治橋前で一斉に乾杯。続いて、各蔵が酒の銘柄が書かれた四斗樽(だる)を竹棒で担ぎ、参道を進んで奉納した後、御酒殿祭に参列した。奉納したたるは来年3月まで、神域の参道沿いに飾られる。
組合の清水慎一郎会長は「新米を使った酒造りが始まり、日本酒がおいしくなる時季。三重の酒のおいしさを多くの人に知ってもらいたい」と話していた。