伊勢新聞

安濃川沿い赤く色付く 津・芸濃町でヒガンバナ見頃 三重

【見頃を迎えたヒガンバナ=津市芸濃町北神山で】

【津】三重県津市芸濃町北神山の安濃川沿いの市道約900メートルに群生するヒガンバナが、例年より10日ほど遅く見頃を迎え、秋晴れの1日は多くの見物客が訪れた。

同所は市道の両側に北神山地区の有志グループが植えた桜やアジサイが季節ごとに楽しめる。現在は有志団体「花街道」(田中茂人会長、会員45人)が市と県の助成を受け沿道と河川敷の整備を担う。ヒガンバナは自生していた場所に同団体が球根を補充しており、初秋の花の名所として知られている。

今年は先月10日ごろに会員で下草を刈ったものの彼岸に咲くことはなく、下旬から花芽が伸び始めたという。市内から訪れた女性は「友人からきれいな写真が送られてきたので来てみた。私もうまく撮りたい」と熱心に撮影した。

田中会長(79)は「今年は彼岸のころがまだ暑かったので咲く時期がまばらになった」と分析し「名所にしようと頑張っており見に来てもらえるのは励みになる」と話した。