清時代の書画紹介 四日市・澄懐堂美術館で秋季展 三重

【作品を紹介する井後主任=四日市市水沢町の澄懐堂美術館で】

【四日市】三重県四日市市水沢町の一般財団法人「澄懐堂美術館」(里中俊雄理事長)は1日、「2024年秋季展・清時代の書画」を開いた。中国・清朝で活躍した文人らの作品約50点を前後期に分けて展示。前期は20日まで、後期は23日から11月10日まで。月、火曜は休み(祝日は開館)。入館料は一般800円、高・大生500円、小・中生300円。

書家王鐸(おうたく)が王羲之(おうぎし)の書簡を臨書した掛軸「臨王筠寒凝帖」、廬山(ろざん)を望む雄大な渓谷風景を描いた画家王槩(おうがい)の縦約3・5メートル、横約1・3メートルの巨幅、書家冒襄(ぼうじょう)が、友人夫妻の50歳の祝いにつづった「行草書方呉五十双寿序 六屏」など、貴重な作品が並ぶ。

後期は、書家であり、画家でもあった傅山(ふざん)の作品「遊仙詩 十二屏」を8年ぶりに全幅展示する。

同館の井後尚久学芸課主任(61)は「清朝で活躍した書家や画家など、先賢らの息吹の一端に触れていただければ幸いです」と話していた。問い合わせは同美術館=電話059(329)3335=へ。