伊勢新聞

伊藤さんに「エイジレス章」 絵手紙で地域・観光振興 亀山市長が賞状伝達 三重

【伊藤さん(左)に「エイジレス章」を伝達する櫻井市長=亀山市役所で】

【亀山】内閣府が提唱する「エイジレス・ライフ実践事例」で「エイジレス章」(9月1日付)を受賞した、伊藤千恵さん(75)=三重県亀山市関町会下=の伝達式が1日、亀山市役所であり、櫻井義之市長が、伊藤さんに賞状と記念品を伝達した。

全国で49人。県内では伊藤さんを含め3人が受賞した。

エイジレス・ライフとは、高齢者の生活様式のこと。年齢にとらわれず自らの責任と能力において、自由で生き生きとして生活を実践している高齢者の事例を内閣府が決定し、広く紹介することで、国民の参考とする。

伊藤さんは約25年前から、亀山、津の両市を中心に、公民館活動として、地域住民を対象に「絵手紙教室」を開き、自ら主宰する絵手紙サークル「関宿絵手紙SEN」では、東海道五十三次の宿場町「関宿」と「坂下宿」の町屋の木製建具に、額に入れた絵手紙を約17年前から展示するなど、町並み保存と地域、観光振興に貢献している。

伊藤さんは「光栄なことです。地域や周りの人らの協力のおかげ」とし「皆の模範となるよう、子どもたちにも絵手紙を広めたい」と話した。

櫻井市長は「永年にわたり、絵手紙文化を地域振興や観光振興のために尽力されてきた。これからもお元気で活躍されることに期待しています」とたたえた。