海の環境保全学んで 鳥羽海保、伊勢の市民団体に絵本寄贈 三重

【杉野課長から絵本を受け取る高橋会長(左)=伊勢市役所で】

【伊勢】海の環境を守る大切さを知ってもらおうと、三重県の鳥羽海上保安部は30日、伊勢市の市民団体「伊勢市環境会議」に、海洋環境の保全をテーマにした絵本200冊を贈った。10月6日に市内の県営サンアリーナで開催される環境イベントの教材として、来場者に配布される。

絵本は、海上保安庁が制作した「うみがめマリンの大冒険」。ウミガメのマリンが、海で誤ってプラスチックごみを食べ、病気になってしまうという物語で、平成12年に当時の海上保安官が実話をもとに作成した。環境会議の会員の1人が、海洋環境保全活動に取り組む海上保安協力員であることから寄贈されることになった。

伊勢市役所で、同保安部の杉野稔警備救難課長が、環境会議の高橋克彦会長に手渡した。杉野課長は「子どもたちに海の環境への関心を高めてもらい、環境保全の大切さを学んでほしい」と話した。

高橋会長は「絵本を通し、海や環境、生き物について考えるきっかけになるよう伝えたい」と話していた。