伊勢新聞

三重県知事、仏と独を訪問へ 19日から、観光誘客や投資拡大図る

【定例記者会見で、フランスとドイツへの訪問を発表する一見知事=県庁で】

一見勝之三重県知事は30日の定例記者会見で、10月19日から同25日まで、フランスとドイツを訪問すると発表した。一見知事が欧州を訪れるのは、昨年5月のスペイン訪問に続いて2回目。

県によると、全国知事会がフランスで企画する共同プロモーションに合わせた訪問。共同プロモーションには三重など18県が参加し、うち知事は一見知事ら3人が出席する見込みという。

世界最大規模の食品見本市「SIALParis2024」で、日本貿易振興機構(ジェトロ)が設けるブースに県産の日本酒や和菓子を展示。バイヤーらに和菓子作りを実演する。

インバウンド(訪日客)を増やすため、現地の旅行会社などを訪れて県内旅行を売り込む予定。福利厚生での旅行を手がける企業とのMOU(覚書)の締結も予定している。

このほか、ドイツでは四日市市内に工場を設けている日本アエロジルの親会社に当たるエボニック社(エッセン市)を訪問する予定。県内への投資を拡大するよう呼びかける。

一見知事は会見で「三重県だけで行くと人が集まらない所でも、日本から来たということだと多くの人に来てもらえる可能性がある」と述べ、共同プロモーションの意義を強調した。

欧州では、伊勢志摩の風景や食、伊勢神宮、熊野古道などへの反響が予想されると説明。「忍者はフランスでもすごく人気。多くの方に来てもらえるようにしたい」と語った。