昨秋の東海大会4強入りの立役者、2年生右腕の加古が先発マウンドに帰ってきた。1年生ながらセンバツで2試合に先発登板したが、今季は一転して春夏を通じて県大会で先発登板はなく、計2試合で4回2/3を投げるにとどまった。新体制で迎えた今秋も、南地区予選から同級生の左腕長谷川に先発を譲る機会が多い。久々となる先発の機会に「今回こそは」と不退転の覚悟で臨んだ。
準決勝では最速138キロの直球を中心に、打者の特徴を見ながらチェンジアップやスライダーを織り交ぜた。「失策や長打を許した場面でもアウトを取りにいきすぎない」と冷静さを保ちつつ、菰野の主戦左腕栄田に負けじと強い気持ちで投げた。9回2失点完投は「一個一個アウトを積み重ねた結果」と振り返る。村田監督が「満点に近いのでは」と評した投球を東海大会でも再現したい。