女声合唱団「エコ・ソアーベ」600人魅了 碓井氏が最後の指揮 亀山・三重

【碓井氏(左端)の指揮で合唱する団員ら=亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで】

【亀山】三重県の亀山の女声合唱団「エコ・ソアーベ」(指揮者・碓井士郎)の「第14回リサイタル」が29日、亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで開催され、観客約600人を魅了した。

エコ・ソアーベとは、イタリア語で「やさしい響き」という意味。昭和53年、当時の市立亀山西小学校PTAコーラスの有志らで結成。これまで、市内の高齢者施設慰問や歳末コンサートのほか、県おかあさんコーラス大会にも参加するなど、幅広く活動を展開している。

リサイタルは、「ありがとうの心をこめて」と題し、パリ・パラ五輪のパリにちなみ、「愛の賛歌」や「枯葉」などのシャンソン曲を、また、これまでリサイタルで歌ってきた、「虹の彼方」、「二度と無い人生だから」など思い出に残るベスト5曲など全19曲を披露した。

また、31年間、同合唱団の指導、指揮者としてタクトを振ってきた、声楽家の碓井士郎氏(82)が、今回のリサイタルを最後に引退した。碓井氏は「団員の皆さんと楽しい年月を過ごさせていただいた。皆さんにありがとうの気持ちでいっぱいです」と話していた。