【鈴鹿】外国人市民の増加と多国籍化に伴い、三重県の鈴鹿市はこのほど、インスタグラム「やさしいにほんご すずか【公式】」を開設した。
「やさしい日本語」は外国人をはじめ、子どもや高齢者、障害者など多くの人が分かりやすい表現に言い換えた日本語で、阪神淡路大震災をきっかけに、外国人にも迅速で正しい情報を伝える手段として始まった。
市によると8月末現在、市内には62カ国の外国人市民1万193人が住む。同じ国でも言語が異なることがあり、「言葉の壁」の解消が課題になっているという。
インスタグラムの開設を通じて、外国人市民と日本人市民の意思疎通をより円滑なものとする「やさしい日本語」を広く周知し、情報発信につなげるのが狙い。今月2日にスタートした。
鈴鹿の方言や同じ意味の言葉をやさしい日本語で説明するほか、市のイベントや生活情報をイラストや動画なども使って、分かりやすく発信していく。更新は週2、3回程度。
担当の市民対話課は「外国人だけでなく日本人にも見てもらい、学校や職場などで外国人とのコミュニケーションを図る時の参考にしてもらえれば」と話した。