伊勢新聞

丹精込めた盆栽53点 亀山・地蔵院で展示会、10―100年の黒松など 三重

【盆栽に見入る市民ら=亀山市関町新所の地蔵院で】

【亀山】三重県亀山市観光協会の主催する「盆栽展示会」が、同市関町新所の重要文化財「地蔵院」で始まっている。30日まで。午前9時半―午後4時(最終日は正午まで)。

地蔵院と市まちなみ文化財グループ、亀山盆栽会(宮嶋鉄哉会長)が協力。国が進める重要文化財の活用イベントの一環。地蔵院は、地蔵堂と愛染堂、鐘楼堂の3棟が国の重要文化財に指定されている。

展示会は、同会員15人が丹精込めて育てた10―約100年の「黒松」や「五葉松」のほか、「カエデ」、「姫リンゴ」など計53点の盆栽が並ぶ。

宮崎会長(82)は「3年に一度程度、鉢から鉢に植え替えている。枝ぶりや年輪を引き出す盆栽を見てほしい」と話していた。

市観光協会は10月27日、重要文化活用イベントとして地蔵院で、講談師による関宿に伝わる仇討物語「烈女関の小万講談会」を開く。問い合わせは同協会=電話0595(97)8877=へ。