借景手法の衝立など古民家に フイルムステンド作家竹島さん、亀山で個展 三重

【個展を開いた竹島さん=亀山市野村3丁目の古民家カフェ「アンティーク森」で】

【亀山】三重県亀山市アイリス町の自宅と県内約10カ所で「グラスアート教室」を開いている、アトリエKako代表で古民家鑑定士の資格を持つフイルムステンド作家、竹島愛佳さんの個展「流転~変わらないまま変わり続ける~」が27日、同市野村3丁目の古民家カフェ「アンティーク森」で始まった。10月1日まで。午前10時―午後4時(最終日は午後3時)。

旧東海道沿いにたたずむ国の登録有形文化財に指定されている同カフェでの個展は、9年ぶりとなる。

メイン作品の「衝立(ついたて))」(高さ90センチ、幅1・5メートル)は、作品の枠の中から古民家の室内が透かして見える庭園の「借景」手法で施している。また、東京国立新美術館に展示した作品「白木香(しろもっこう)」のほか、ランプや時計など作品計約50点が並ぶ。

竹島さんは「一つの状態にとどまらず、大切な伝統や文化を守り続け、維持することが重要という意味で『流転』とした」とし、「国の有形文化財の古民家を会場に、永遠でも無常でもない移り変わる美しさを表現した作品を楽しんでもらえたら」と話していた。

問い合わせは竹島さん=電話090(7619)0032=へ。