新人警察官、53人新たな一歩 県警察学校で卒業式

【荻田学校長(右)から卒業証書を受け取る豊永巡査=津市高茶屋4丁目の県警察学校で】

【津】三重県津市高茶屋4丁目の県警察学校で26日、初任科第182期生の卒業式があった。53人が警察官として新たな一歩を踏み出した。卒業生は「安全安心な三重の実現のため、全力を尽くす」と抱負を語った。

卒業生は4月に入校後、法律や逮捕術など、警察官としての基礎を学んできた。式では難波正樹本部長から26日付の辞令が交付され、県内12署に配属された。

荻田博文学校長は「諸君には重要な任務が待ち受ける。今は非力でも、持てる力を最大限発揮して役割を果たせば大きな戦力となる。自分の役割を考え、主体的に行動してほしい」と呼びかけた。

難波本部長は「市民は諸君を一人の警察官として見る。目の前の人が助けを求めていたら警察官として全力で守らなければいけない。怯(ひる)むことなく毅然(きぜん)と対応してほしい」と激励した。

総代の豊永光巡査(31)は「初心を忘れることなく、学んだ知識や気力、体力を生かして、何事にも全力を尽くして取り組む」と謝辞を述べ、「悪を許さない、強い警察官になりたい」と話した。