伊勢新聞

センバツ目指し、あす準決勝 高校野球三重大会 上位3校が東海切符

【右から栄田人逢(菰野)、長谷川佑慈(宇治山田商)、桑山晄太朗(津田学園)、加藤楓太(海星)】

第97回選抜高校野球大会(来年3月・甲子園球場)につながる第77回秋季東海地区高校野球三重県大会は、ベスト4が出そろい、28日にドリームオーシャンスタジアム(県営松阪球場)で準決勝2試合が行われる。菰野、宇治山田商、海星、津田学園が勝ち上がり、このうち上位3校が、結果がセンバツ選考の重要な資料となる東海大会(10月・静岡県)に進出する。

今年夏の三重大会で優勝した旧チームからスタメンがそのまま残る菰野は、総合力で頭一つ抜けている。今大会2試合連続2桁安打2桁得点。旧チームから主戦を務める2年生左腕栄田人逢は2試合で10回1/3を投げて自責点1の好投を続けている。

秋の県大会連覇と2年連続のセンバツ出場がかかる宇治山田商も攻守のバランスが良い。今年春のセンバツで2年ながら4番を打った小泉蒼葉捕手を故障で欠くも今大会2試合で17得点。投げては2年生左腕長谷川佑慈が先発の柱になり2試合12イニング自責2と安定した成績を残す。

2019年夏以来の甲子園を目指す津田学園は180センチの大型2年生左腕桑山晄太朗が2試合に先発し16イニング連続自責0を継続。チーム安打は2試合で計11本にとどまるが捕手横川愛斗、遊撃手伊藤璃空、中堅手惠土湊暉のセンターライン中心の堅守が光る。

1998年以来の夏の甲子園出場に挑む海星は、4強進出の4校中唯一1回戦からの登場。3試合で犠打・犠飛12の小技も駆使し三重、津商などの甲子園出場校を苦しみながら下してきた。3試合中2試合に先発し、三重戦では1失点完投勝利の1年生左腕加藤楓太の出来もカギを握るか。

28日の準決勝の組み合わせは次の通り。

①宇治山田商―菰野(午前10時~)②海星―津田学園(午後0時半~)