【北牟婁郡】30日までの「秋の全国交通安全運動」に合わせ、チャイルドシートの正しい着用方法を学ぶ交通安全講話が26日、三重県紀北町東長島の町社会福祉協議会で開かれた。尾鷲署の笠井剛司交通課長が実演を交えて解説し、参加者らはシートの種類や役割について理解を深めた。
子育て世代向けに開く親子教育の一環で、乳幼児を持つ親子4組など約20人が参加した。
笠井交通課長は昨年7月、四日市市内で乗用車が街路樹に衝突し、後部座席で寝ていたゼロ歳児が死亡する事故があったと説明。シート不使用時の致死率は、使用時に比べ約4・2倍になるとした上で「車外に投げ出される可能性もある」と訴えた。
また、体格に合わせて乳児用と幼児用、学童用シートを使い分けるよう呼びかけた。クマのぬいぐるみを使い、正しい座り方やシートベルトの締め方を実演。シートはしっかり固定し、肩ベルトは鎖骨にかけるなどと注意点を挙げながら「正しく使わないと効果を発揮しない」と語った。
3歳と8カ月の乳幼児を持つ横江園子さん(32)は「自分が気をつけて運転していても、後ろから衝突されるかもしれない。子の安全を十分に確保し、大事な命を守りたい」と話した。