【四日市】元四日市市議会議長の小川政人氏(76)=同市富田一色町=は25日、市内で記者会見し、任期満了(12月23日)に伴う11月17日告示、24日投開票の同市長選に無所属で立候補すると表明した。
市長選への立候補は現職の森智広氏(46)に続いて2人目で、8年ぶりの選挙戦になる見通し。小川氏が立候補の意志を固めたのは今年6月ごろ、無投票になりそうだと新聞で知ったから。「2期連続の無投票を防ぎ、市民に選択肢を示したい」と出馬を決めた。
「情報公開がきちんとできておらず、優秀な職員を使い切っていない現市長の市政で、全体的に悪い方向に向かっている四日市を、このまま次世代に引き継いでいいのかと考えた」と指摘した。
「ガラス張りの市政」を目標に、「職員が自由に物が言える職場環境作りと、透明性のある政治で市民の判断を仰ぎ、緊縮財政を止めて必要なことは先送りせずに予算を使っていきたいと思う」と強調した。
「青島幸男さんのように、金のかからない選挙をやりたい」として、「自宅を選挙事務所にし、リーフレットも作らず、ポスターも貼らず、選挙戦に臨みたい」と述べた。
小川氏は、県立桑名高校を卒業。平成3年に四日市市議に初当選して以降、市議会議長も務め、令和5年まで8期務めた。4年ほど前に脳梗塞を発症、リハビリのための散歩中に転倒して以来、長く歩くことはできなくなったという。