伊勢新聞

熊野大花火を総括 関係機関が会議 交通規制や警備体制

【代表者会議であいさつする大会本部長の河上市長=熊野市井戸町の労働福祉会館で】

【熊野】先月17日に開催された令和6年熊野大花火大会を総括する関係機関代表者会議が25日、熊野市井戸町の市労働福祉会館で開かれ、交通規制や警備体制の課題を報告した。

会議は市や熊野署、国土交通省や交通機関などの代表約40人が出席。大会本部長の河上敢二市長は「今年の花火も好評を博した。来年も大きな事故なく開催したい」とあいさつした。

熊野署の福本善彦地域交通課長は「交通事故を中心に110番通報は18件、駐車違反は54件だった」と報告。警備員の増員や、機動隊から借用した資機材の購入の検討を求めた。

国交省紀勢国道事務所長の市川幸治所長は「国道42号下りの渋滞は、県警などの対策で最大8キロに抑えられた」と感謝。例年夕方に増える交通量は、午前10時台がピークだったと報告した。

三重交通は、バスの回転場として使った防災公園(同市久生屋町)で路上駐車が多かったとして改善を要求。市消防本部は動員が厳しいとした上で、スタッフや警備員の確保を求めた。

大会実行委員長の中平孝之観光協会長は「今年は南海トラフ地震の臨時情報が出る中での準備だった。関係機関の課題をわれわれで精査し、クリアできるようにしたい」と話した。