足踏み式の脱穀も体験 四日市の神前小児童が稲刈り 三重

【稲の脱穀を体験する児童=四日市市高角町で】

【四日市】三重県四日市市曽井町の神前小学校の5年生49人が25日、学校近くの同市高角町の田んぼで稲刈りを体験した。汗をぬぐいながら農作業に取り組み、米作りの大変さを実感していた。

総合的な学習の一環で、毎年5年生が地域の人に教わり、もち米作りをしている。同校では苗から育てていて、4月に校内の中庭に設置した苗箱にもち米の種をまき、児童らは5月中旬に育った苗を手で植えた。

黄金色の稲穂が広がる田んぼで、コミュニティスクール運営委員会のメンバーの指導を受けながら、児童たちは鎌を使って稲を刈り取った。足踏み式の脱穀機を使った昔ながらの方法で、今回初めて脱穀作業にも挑戦した。

家でも米作りをしているという中山四葉さん(10)は「家では機械を使う。昔の人は大変だと思った」と話した。

収穫したもち米は、11月3日に小学校で開催される神前地区の文化祭で販売するほか、12月に餅つきをして児童らで食べる予定という。