石器や土器、朝見遺跡展 三重県松阪庁舎で17点

【水銀朱が付着した磨石(右)と辰砂原石=松阪市高町の県松阪庁舎で】

【松阪】三重県松阪市高町の県松阪庁舎1階ロビーで同市立田町・和屋町の朝見遺跡から出土した石器や土器の特別展示が始まった。会期は30日まで。

ロビーの利活用の一環で開催。朝見地区は条里型地割が明確に残り、遺跡が密集している。

県埋蔵文化財センターが所蔵する縄文時代の石斧(せきふ)や石鏃(せきぞく)の石製品や、深鉢や台付き鉢の土器など17点を展示している。

水銀朱が付着した磨石(すりいし)を出品。多気町の新徳寺遺跡で見つかった水銀朱の原料となる辰砂(しんしゃ)原石も並べた。朱について「呪術的な性格を秘めた特別なものであったようです」「伊勢南部は多気町丹生を中心とした辰砂の産地」と説明している。