輪島市支援へ準備を 能登豪雨、三重県知事が指示

【臨時庁議で被災地支援の検討を指示する一見知事(右端)=県庁で】

三重県は24日、能登半島で大雨による被害が発生したことを受け、臨時庁議を開いた。県が支援の相手方となっている石川県輪島市への支援に向け、準備を進めることなどを確認した。

庁議には、関係部局の幹部ら34人が出席。石川県内では21日の大雨で河川の氾濫や浸水などが発生し、これまでに7人の死亡が確認されていることなど、被害の状況を共有した。

被災地から給水や物資の要請があった場合に備え、準備を進めることなどを確認。能登半島地震の支援で県内から派遣されている職員やボランティアの安全が確認されたことも共有した。

一見勝之知事は「1月に地震が起きた上に、今回の大雨で心が折れている人もいると思う。支援業務は防災対策部だけの仕事ではない」と述べ、全庁を挙げて支援に当たるよう指示した。

「同様の災害が県内でも起こることも念頭に置くように」と述べ、支援の経験を防災対策に反映させるよう要請。県内でも集落の孤立を想定し、通信手段を十分に確保するよう指示した。