いなべ総合は八回コールドの1―8で宇治山田商に敗れた。先発の2年生右腕安藤が「膝元に食い込むスライダー」を中心に五回まで無失点投球を続けたが、六回1死から連打で先制を許すと失策が重なり、六回途中4失点で降板した。2回戦から中1日で挑んだが「疲れより悔しさが勝った。強気に攻められなかった」と唇をかんだ。
今大会から背番号1を背負う安藤は、1回戦から3試合計17回1/3を投げて6失点(自責3)。先月の北地区予選1回戦で公式戦初登板し、1カ月でエースの座に上り詰めた。自然なテイクバックを作る練習をし、大会前に一定の曲がり幅のスライダーが完成した。春までに「緩いカーブとフォークを完成させる」と意気込んだ。