多言語動画で亀山「関宿」PR 飯野高生徒ら協力、10月以降配信 三重

【正座して亀山茶を味わう生徒ら=亀山市関町中町の「旧落合家住宅」で】

【亀山】三重県四日市市を拠点に、県内在住の外国人の教育、生活、就労支援など多文化共生社会づくりを目指すNPO法人「愛伝舎」(坂本久海子理事長)は22日、亀山市の観光地「関宿」で、第2弾として動画投稿サイト「ユーチューブ」に配信する、観光多言語情報発信用の動画を撮影した。

スマートフォンで撮影した、ポルトガル、スペイン、英語の3言語の動画は、編集して来月以降に配信するという。

県立飯野高校英語コミュニケーション科のブラジル、ボリビア、ペルーなどの外国籍の2、3年生計8人が協力。生徒全員が着物姿で、国の重要伝統的建造物群保存地区の関宿街道を歩き、「関の山車会館」や「関宿旅籠玉屋歴史資料館」などを見学し、見どころなどを紹介する動画を撮った。旧落合家住宅では、生徒らが正座し、亀山茶(緑茶)と餅菓子「関の戸」を味わう様子を、地蔵院では写経体験を感想を交えて撮影した。

初めて関宿を訪れたブラジル国籍の3年生、金子さゆみさん(17)は「江戸時代の町並みの風情がいまも継承されている『関宿』が好きになった。魅力を発信し、多くの外国人に訪れてほしい」と話した。

坂本理事長は「今年8月に、第1弾として伊勢神宮とおかげ横丁を取材し配信した。第3弾は熊野古道を予定している」と言い、「飯野高校の生徒らと県内各地の観光地を訪れて、外国人に魅力を発信します」と見守っていた。