伊勢新聞

輪島市に三重県職員2人派遣 能登豪雨、支援向け被害確認へ

【出発式で、一見知事(手前)から激励を受ける職員ら=県庁で】

三重県は23日、大雨による大規模な浸水被害などが発生した石川県輪島市に、防災対策部の職員2人を派遣した。10月1日まで、被害情報の収集や必要な支援の把握などに当たる。

県によると、被災した自治体の支援に特定の自治体を割り当てる「カウンターパート方式」に基づき、市から県に派遣要請があった。県は能登半島地震の支援で現在も5人を派遣している。

派遣されたのは、災害対策推進課の吉岡直哉課長と災害即応・連携課の寺田誠主任。寺田主任は能登半島地震でも同市に派遣され、避難所の運営に関する計画の策定などに当たった。

この日、県庁の駐車場で出発式があった。一見勝之知事は「地震の被害を受けた人たちが再び苦しんでいる。同じ中部圏に住む者として、一人一人に寄り添って支援をしてほしい」と激励した。吉岡課長は「先遣隊として、いち早い復旧に向けた支援に努める」、寺田主任は「現地でニーズを聞き取り、的確な支援につなげる」と決意を表明。職員らに見送られながら車で出発した。

一見知事は式後の取材に「今回は地震ほど支援が長引くことはないと思うが、今後も被災者が増える可能性がある」と述べ、追加の職員派遣や物資の提供などを検討する考えを示した。