断水時に活用を 初田製作所、度会町に応急給水セット寄贈 三重

【高関部長(右)から応急給水機材セットを受け取った中村町長=度会町役場で】

【度会郡】消火器や消防用ホース、防災商品などの製造・販売を手がける「初田製作所」(大阪府)は企業版ふるさと納税制度を活用し、三重県の度会町に自社製品の応急給水機材セット(6セット)と寄付金(金額非公開)を贈った。

応急給水機材セットには、断水時などの給水を目的とした応急給水栓と、飲料水送水を目的に開発したホースなどが入っている。応急給水栓は重さ約6キロ、高さ約70センチ。組み立て不要で簡単に設置できる。応急給水栓と給水車などに飲料水送水用ホースを接続して使用する。

今回は、災害への備えの強化を目指す同町に、同社が初めて同制度を活用し、物品寄付と金銭寄付を行った。

同社ホースTI事業部営業部の高関義巳部長と、同部名古屋営業所の柴垣和寛所長が同町役場を訪れ、中村忠彦町長が同セットを受け取った。

中村町長は「有事の際に有効な給水機材をいただき、ありがたい。いざという時に活用できるよう、訓練を行っていきたい」、高関部長は「万が一の時に役立ててもらえれば」と話した。