【志摩】三重県志摩市は災害時に活用するトイレトラック一台の導入に向け、ふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。目標金額は800万円。CFサイト「READYFOR(レディーフォー)」で10月31日まで受け付けている。
市は、南海トラフ地震など大規模災害時のトイレ不足を解消するとともに、衛生環境の維持や被災者の健康を確保するため、導入を決めた。購入費約2964万円のうち800万円を寄付でまかなう計画だ。
購入する移動式トイレトラックは、5つの洋式トイレや給水タンク、汚水タンク、ソーラーパネルを備え、電動車椅子リフターにより車椅子の人も使用できる。平時はイベントなどで活用する。
市は購入を機に、一般社団法人「助けあいジャパン」が推進する災害派遣トイレネットワークプロジェクト「みんな元気になるトイレ」に県内で初めて参加予定で、災害発生時は同様の車両を持つプロジェクト参加自治体が協力し、相互派遣するという。
CFで1万円以上の寄付をした個人や企業などの名前は、車体後部に掲載される(希望者のみ)。納車は来年2月になる予定。
21日現在で680万円を超える寄付が集まっており、市防災危機管理室の倉田規弘さん(32)は「予想していたよりも賛同してもらい、驚いた。寄付してくれた皆さんの気持ちを大事にし、車の管理を含め、市がしっかりとやっていきたい」と話した。
問い合わせは同室=電話0599(44)0203=へ。