医療機器参入で成果報告 松阪の異業種6社

【松阪メディカルメンバーズの報告会=松阪市大口町の三重化学工業で】

【松阪】三重県松阪市の異業種のメーカー6社でつくる「松阪メディカルメンバーズ(MMM)」は20日、松阪市大口町の三重化学工業で、発足2年目の成果報告会を開いた。2年間の売上金額は1316万円に上り、3年目は新商品の開発や海外での展示会を目指す方針を掲げた。

MMMは、同市内に拠点を置き、本業を生かして医療機器分野に参入した6社で結成した。三重大学病院や鈴鹿医療科学大学、済生会松阪総合病院などで各社の製品と技術をPRする展示会を開催し、同市の補助金を活用して「メディカルジャパン大阪2024」へも出展。各社への医療機器メーカーの訪問を進め、大手企業のPB(独自ブランド)商品の受注につながった。新規商談は60件、受注したPB案件は5件を数える。

リーダーを務めるサカキL&Eワイズの榊宏之社長が3年目の活動方針として、新商品開発部会と海外戦略準備部会の設立、MMMブランドの立ち上げ、MMM合同のリクルート活動を示し、「各社の強みを足して新商品を開発したい。有言実行で結果を出したい」と抱負を語った。

来賓の竹上真人同市長は「合同リクルートが刺さった。こんな開発を一緒にやろうと分かるとスムーズに就職でき、長続きしていくはず。目指さなければいけない」と期待。

中部経済産業局の青山美代子航空宇宙・次世代産業課長は「成長していく企業の条件は新規取引・事業を掘り起こせるか、競合でなく共創できるか。異分野の企業が共同していて非常に感動した」と激励した。