伊勢新聞

地域交通とまちづくり考える いなべで勉強会

【原講師(奥)の話に耳を傾ける参加者=いなべ市北勢町阿下喜の阿下喜会館で】

【いなべ】三重県いなべ市の市民グループ「北勢線とまち育みを考える会(ASITA)」(安藤たみよ会長)が開く地域の公共交通とまちづくりを考える勉強会が19日夜、同市北勢町阿下喜の阿下喜会館であった。

16回目の開催。今後の三岐鉄道北勢線のあり方や沿線地域のまちづくりについて考えようと、講師の近畿日本鉄道元社員の原文人さん(63)の話の後、参加者同士が意見を交わしている。

今回は「駅から先のフィーダー交通(地域コミュニティバス、路線バス)を具体的に表現してみる」を議題に、参加者13人がこの地域のバスのあり方や、鉄道とバスの乗り継ぎの現状、コミュニティバスの経費負担について話し合った。

参加者からは「駅から観光地に直行するバスがあるといい」「朝夕の通学通勤時や、行楽のシーズンによってバスの本数を増やしたり、ダイヤを変更することはできないのか」「存続を考えるのならコミュニティバスはお金を取るべき。目先のことだけでなく、将来人口が減少していくことも考えていかないと」などの意見が上がった。