伊勢新聞

相談員養成講座の募集期間延長 三重いのちの電話協会

三重いのちの電話協会(伊藤歳恭理事長)は、相談者のさまざまな悩みを傾聴する「第15期生ボランティア電話相談員養成講座」の受講者募集期間を、10月2日まで延長する(当日消印有効)。7月から始めた募集に現時点の応募が9人と少ないためで、同協会では「少しでも多くの相談が受けられるよう相談体制を充実させたい」と受講を呼びかけている。

同協会は平成13年に開局し、昨年度までで15万件を超える相談を受けている。現在54人のボランティア電話相談員が1日5―6人交代で毎日午後6時―同11時と毎月10日はフリーダイヤルで午前8時―翌朝8時、自殺につながる深刻な悩みや心配事の相談に応じている。

同協会によると、令和5年の国内の自殺者は2万1837人、県内は305人と横ばい。電話相談では心の病気、対人関係や生きる目的がないなどの深刻な内容が多く、1通話が平均約30分と長くなるため、電話相談員の増員が課題となっている。

受講対象は20―68歳で、募集人数は30人。開講期間は10月―令和7年12月の各月3回程度。講義は津駅周辺の会場で、期間中の主に木曜午後7時―同9時、グループ研修は主に土曜午後2時―同4時に開講する。

受講料は申し込み手数料2千円、第1課程3万円(別途1泊研修費が必要)、第2課程2万円。受講希望者は所定の申し込み用紙に必要事項を記入し、84円切手を貼った返信用封筒を同封し「三重いのちの電話協会電話相談員募集係」=〒514―8691津中央郵便局私書箱25号=に郵送する。申し込み手数料は郵便局の払い込み用紙に口座番号と加入者名(00800―3―15657 特定非営利活動法人三重いのちの電話)を記入し振り込む。

問い合わせは事務局=電話059(213)3975(平日午後1時―同4時)=へ。