夜間中学「みえ四葉ケ咲」の校章決まる マスコットキャラも

【夜間中学の校章(左)と、マスコットキャラクターの「よつは」(右上)と「リプロ」(右下)】

三重県教委は19日、来年4月に開校する県立夜間中学「みえ四葉ケ咲中学校」(津市柳山津興)のマスコットキャラクターと校章が決まったと発表した。いずれも校名にちなみ、四つ葉のクローバーをモチーフにしたデザインを採用した。

キャラクターは岐阜県のグラフィックデザイナー、角谷隆志さんの「よつは」と北海道のクリエイター、心天地さとしさんの「リブロ」を採用。校章は山形県の70代男性が考案した。

県教委は同校に親しみを持ってもらおうと、5月下旬から約2カ月間にわたってキャラクターと校章を募集した。校章には168点、キャラクターには182点の応募があった。

県教委がキャラクターと校章の候補を10点ずつに絞り、夜間中学体験教室の生徒らによる投票を経て選定。同校は生徒募集の案内やSNS(交流サイト)などでキャラクターを活用する。

夜間中学は、さまざまな理由によって義務教育を十分に受けられなかった人らが学ぶ場として、県立みえ夢学園高の敷地内に設ける。県立の夜間中学が開校するのは県内で初めて。

全校生徒は50人。昼間部と夜間部を設ける。来月20日から生徒を募集する予定。全国的にも珍しい取り組みとして、不登校の生徒も受け入れる方向で文部科学省に申請している。