障害児家族の災害避難で意見交換 亀山で関係者や保護者ら

【障害者の子と保護者の災害時避難について意見を出し合う参加者ら=亀山市羽若町の市総合保健福祉センターで】

【亀山】障害者(児)の教育や就労、自立支援を考える、亀山の市民団体「ぽっかぽかの会」(濱野芳美代表)は20日、三重県亀山市羽若町の市総合保健福祉センターで、「障害のある子とその家族の災害時の避難と考えられる課題と対応」をテーマに「ランチトーク」を開いた。

市防災安全課の小田浩次防災技術専門員とかめやま防災ネットワークの近藤保行会長のほか、市社会福祉協議会、市地域福祉課などの関係者と会員、障害者の子の保護者ら計18人が参加した。

ランチトークでは、障害者の子の保護者らから、「自分の子どもは、対人不安で人混みが苦手。人が集まる避難所に行くことができない」、「災害が発生した時、わたしたちはどうすればいいのか、支援物資の配給なども考えてほしい」などの意見が出た。

小田防災技術専門員は「高齢者や障害者らを『要配慮者』と位置付けている。皆が要配慮者に関心を持ち、近所との絆を深め、共に助け合う『共助』が重要」とし、「今後、避難所の在り方や自宅で避難する障害者ら弱者の対応など検討する必要がある」と述べた。

市社協の職員は「市内には15カ所の指定避難所があるほか、7カ所の福祉施設を避難所として、障害者の人らも受け付ける態勢を取っている」と話した。