「翔」題材に工芸、絵画など400点 津で16作家合同展 三重

【県内のもの作り作家の作品が並ぶ会場=津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザギャラリーで】

【津】三重県内のもの作り作家の合同展「つくりびと展・拾六―翔(かける)」が、津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザギャラリーで開かれている。工芸、絵画、写真など40―60代の男女16人の作品計約400点を展示している。22日まで。入場無料。

津市の表具師、松尾和男さん(62)を中心に作家でつくる実行委員会が年1回テーマを変えて発表し16回目。「翔」を題材に各作家がブースを展開し、水引細工、日本画や水彩画、アイやアカネで染めた布を使った軸装、翼と丘のイメージで配置した少女の写真などがある。

共通課題のコーナーでは出展する舩木真理子さん(64)=松阪市嬉野堀之内町=が絵付けした陶製メダルを使って各作者がコラボに挑戦。絵と組み合わせたり帯留めにしたりと多彩な作品が並び、舩木さんは「工夫を凝らしていてとても新鮮」と話す。

松尾さんは同展の魅力を「いろんなジャンルが見られることで知らなかった世界に足を踏み入れるきっかけになる」と話した。