中国人女性の遺体遺棄疑い フィリピン籍の同僚男逮捕 三重県警捜査一課と四日市西署

【当時、雑木林だった遺体発見現場=四日市市中野町で】

【四日市】同僚女性の遺体を三重県四日市市内の雑木林に遺棄したとして、県警捜査一課と四日市西署は18日、死体遺棄の疑いで、フィリピン国籍で菰野町菰野、派遣社員ジュニ・ジェルビン・ベルナデス容疑者(32)を逮捕した。

逮捕容疑は昨年7月22日ごろ、同市中野町の雑木林に、中国籍で同市まきの木台1丁目、工員趙霞(ジャオシャア)さん=当時(36)=の遺体を遺棄した疑い。県警は「捜査に支障がある」として、認否を明らかにしていない。

県警によると、2人は令和4年2月から四日市市内の工場で同僚として働いていた。趙さんは昨年7月22日夕方に会社の寮を出た以降、行方が分からなくなり、今年4月、雑木林を訪れた男性が白骨化した趙さんの遺体を発見した。

発見時、すでに死後数カ月が経過。目立った外傷などはなく、死因は特定できなかった。周囲に趙さんが身につけていた着衣はあったが、身元を特定できる所持品は見つからなかったという。

県警は趙さんが殺害された可能性があるとして、同署に捜査本部を設置。ジュニ容疑者が何らかの経緯を知っているとみて、当時の状況を詳しく調べている。