【津】鈴鹿市白子駅前の大平喜久さん(75)の個展「DIMENSION」が18日、津市中央の三重画廊で始まった。「次元」をテーマに「物質の存在とは何か」を追求し描いた超現実的な作品26点を展示販売している。22日まで。
大平さんは高校時代に公募団体美術文化協会展に入選。愛知県立芸大デザイン学科を卒業後三重県内の県立高美術教諭を定年まで勤めた。30歳まで同団体で、以降は無所属で教職と並行し作品を発表した。同所での個展は15年ぶりとなる。
円、線、四角形などを組み合わせ緻密に色を重ねた幾何学的な作品が並ぶ。CG(コンピューターグラフィックス)の画像や雲の写真などさまざまな素材をヒントに「三次元で存在し得ないものを二次元で描いている」という。
大平さんは「物質とは無であり、また無はあらゆる物の存在でもある」とし「15年前よりレベルは上がり満足のいくものができた。好きに見てもらえたら」と話した。