伊勢新聞

ネット販売や飲食業、ビジネスプラン発表 四日市で「創業塾」最終講 三重

【ビジネスプランを発表した村田さん(右)と伊藤講師=四日市市諏訪町で】

【四日市】三重県四日市市諏訪町の四日市商工会議所で14日、「四日市志創業応援隊 創業塾2024」の最終講が開かれた。16人が受講し、15人からビジネスプラン発表があった。

発表されたプランは、海外向けネット販売、地元クリエイター作品のリアル販売、技術コンサルタント、ITコンサルタント、健康寿命増進アドバイス、自動車鈑金、演劇による地域活性化など。

「たこ焼き屋の開業」について発表した村田貴俊さんは「お客さまに『美味(おい)しい』を実感していただき、日頃のストレス解消を図る。トンテキに次ぐ四日市名物にする。経営者、従業員、取引業者がともに尊重しあう職場環境を構築する」と目標を述べた。

講師を務めた三十三総研の伊藤公昭副社長は「接客は即時性がある。常に初心を忘れないこと」と助言した。

また伊藤氏は、各発表者の良い点や問題点を指摘し、①お客さまの利用シーンを考える②競合他社との違いを明確にする③自身の強みは事業に反映されているか考える④独自性、新規性の見出し方⑤販売単価や販売数量、売上高の算定方法⑥統計資料の活用⑦収益とキャッシュフロー―などについて助言した。

同塾は、これから創業する人や創業後間もない人が対象。受講者は8月24日から4回にわたり、創業支援のプロから基礎知識やビジネスプラン作成などを学んできた。今後は受講者の中から希望者を対象に、伊藤氏による個別相談会を10月3、4両日に同商議所で開催し、創業の実現に向けて、より個別具体的に支援する。