待合所設置案、改めて強調 JR阿田和駅舎建て替えで御浜町長 三重

【南牟婁郡】三重県御浜町の大畑覚町長は18日の町議会本会議一般質問で、JR阿田和駅の駅舎建て替えについて、JR東海による撤去と建て替えを希望する方針を改めて強調した。宇城公子議員(無所属)への答弁。

同駅舎を巡っては、JR東海が7月4日、町に建て替えの予定を報告した。老朽化が進む駅舎とホーム屋根を撤去した上で、JRが待合所を設ける案と、町が公共施設などを備えた複合駅舎を建設する案を提示した。

町は現時点で具体的な事業計画がないことなどを理由に、待合所への建て替えを希望しており、本年度中に意向を回答する予定。先月27日の全員協議会で、駅舎跡地の積極的な活用を求める声が上がっていた。

宇城議員は「待合所は10平方メートル。歴史ある阿田和駅を小さくするのか」と追及。

大畑町長は「建て替えに伴い生じる余剰地は、駅前の安全対策に利用できるか調査する予定」と述べた。

また、宇城議員は10月に実施予定の中高生世代へのアンケートで、駅舎の今後について意見や提案を募った上で、複合駅舎を建設すべきとの姿勢を見せた。

大畑町長は「提案があれば検討するが、すぐに採用するわけではない」と答弁した。