伊勢新聞

仮設住宅用木材など協力へ 度会郡4町、ウッドピア松阪と災害協定 三重

【協定を締結したウッドピア松阪協同組合と4町の関係者ら=度会町役場で】

【度会郡】三重県の度会、玉城、大紀、南伊勢の4町とウッドピア松阪協同組合(松阪市)は17日、「災害時における応急仮設住宅用木材及び木材加工品の供給に関する協定」を締結した。同組合が同様の協定を結ぶのは今回が初めて。

同組合は、松阪市木の郷町に建設された日本初の国産材コンビナート「ウッドピア松阪」の総合管理を行っている。

協定は、災害救助法に基づく応急仮設住宅の建設が必要となった場合、木材の流通が不安定となる状況を想定し、木材供給に関する相互連携を高めるために締結した。

災害発生時、同組合は各町の要請に応じて、同住宅の建設に必要な木材や木材加工品を供給するほか、木材市場や木製材業者のあっせんなど可能な限り協力する。

度会町役場で調印式があり、中村忠彦度会町長や辻村修一玉城町長、服部吉人大紀町長、上村久仁南伊勢町長と同組合の田中善彦理事長らが出席し、協定書を交わした。

中村度会町長は「協定を結ぶことで住民の安心につながる」、辻村玉城町長は「協定を交わしていただくことが、この地域の防災対策の大きな力になる」と期待を寄せた。田中理事長は「災害時にはいち早く、木材の供給に対応させていただく」と話した。