【度会郡】三重県玉城町原の農畜産物直売所「ふるさと味工房アグリ」が管理する200平方メートルの田んぼで、古代米の稲穂が赤や黒、白などに色づき、訪れた人の目を楽しませている。
アグリの会員農家で、沖塚しめなわ工房代表の沖塚正美さん(73)=同町中角=は、平成12年から観賞用の古代米の栽培を始めた。当初は3品種を育てていたが現在は約15品種まで増やし、たくさんの人に見てもらおうと、昨年からアグリの田んぼに植えている。
今年は6月頃に、赤い穂をつける「神丹穂(カンニホ)」やもみ色が黒い「アクネモチ」など10品種の苗を植え、9月上旬から色づき始めた。10月上旬まで見頃が続く見込み。
沖塚さんは「今年は出来がいい。こんなに古代米の種類があることを知ってもらいたい」と話していた。