【松阪】三重県の松阪市議会が立ち上げた学識者4人でつくる「議員定数等の在り方調査会」(会長・小林慶太郎四日市大学副学長)は16日、3回目の会合を開き、現在の議員定数28人で据え置く方向で答申を出すと合意した。
市議の任期満了は来年7月31日。同市住民自治協議会連合会が昨年11月21日、議員定数の8人削減と議員報酬と政務活動費の増額を求める意見書を市議会に提出したのを受け、同調査会が8月7日に発足した。同調査会は10月7日に意見をまとめ、同21日に議長に報告する。
この日は川上哲副会長(三重短期大学准教授)が「現行でいい。削減してしまうと、本庁以外(合併前旧町)の意見を反映しにくくなる」と述べ、駒林良則委員(立命館大学特任教授)が「現在議員が出ていない旧町がある。削減するとさらに(選出が)難しくなる。その手当をどうするか」と話した。
小林会長は4常任委員会の正副委員長への聞き取りを踏まえ、「4常任委員会の定数が各7人、計28人の現状で妥当に運営し、望ましいという意見だった。方向性として議員定数は据え置く」と結論を出した。