伊勢新聞

膵がんへの理解深めて 三重大300人ウオーク、セミナーも

【紫色のTシャツ姿で歩く参加者=津市栗真町屋町の三重大で】

【津】早期の発見や治療が難しい膵(すい)(臓)がんの啓発イベント「パープルリボンウオーク&セミナー」(伊勢新聞社など後援)が15日、三重県津市栗真町屋町の三重大であり、構内を歩くウオークには約300人(主催者発表)が参加した。

膵がんへの理解を深めてもらおうと三重大付属病院の医師らや同大の医学部生らでつくる実行委員会が平成24年から実施し13回目。

ウオークに先立ち、参加者は膵がん克服のイメージカラーの紫色のTシャツ姿で(膵がんを)知り(KNOW IT)▽闘い(FIGHT IT)▽撲滅する(END IT)▽希望をつなぐ(WAGE HOPE)―の4つのメッセージ入りリボンを掲げた。

来賓の一見勝之知事、前葉泰幸津市長らのテープカットを合図にスタートし、実行委員が考えた膵臓や三重大に関するクイズに答えながら構内約3キロを歩いた。

午後のセミナーでは、医師、看護師、薬剤師ら9人が登壇し、膵がん診断の最前線や治療法を紹介した。

肝胆膵・移植外科の岸和田昌之実行委員長(51)によると同大病院は古くから膵がんの治療に力を入れており日本膵臓学会の指導医が多くいる。医療団体が継続して実施する膵がん啓発イベントは全国で唯一といい「膵がんは5年後生存率が約10%と低いが早期発見と諦めずに治療を続けることが大事。急に体重が減る、糖尿病になるなどの特徴を知っていただきたい」と話した。