朗読に合わせ音楽物語も 亀山少年少女合唱団が披露 三重

【向井さん(左端)の朗読に合わせて音楽物語を披露する団員ら=亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで】

【亀山】亀山少年少女合唱団(指導者・中世古友子)の第37回定期演奏会が15日、三重県亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで開催され、観客約350人を魅了した。

同合唱団は、昭和61年結成以来、市内外の各イベントなどに参加。これまで、ウィーンの森少年合唱団など世界の合唱団とも共演。中国河南省親善使節団として訪中し、合唱で日中の友好に貢献した。現在、5歳から高校2年生まで男女計16人と賛助会員1人の総勢17人で活動している。

来賓あいさつで櫻井義之市長は「これまで受け継がれてきたハーモニーが、本市の多彩な文化の一つとして、今後も広がり続けていくことに期待し、さらなる飛躍を願っている」と述べた。

同演奏会は4部構成。1部は「まちの音」をテーマに「窓のうた」や「水をのむ」など6曲を、2部は、バラエティステージとして、「風かおる大地の子ども」「赤い風船とんだ」など7曲を合唱した。

3部は、中世古さんが指導する「なかよし友っこ合唱教室」が賛助出演。「上を向いて歩こう」や「野に咲く花のように」など5曲を披露した。

4部では、松阪市でボランティア団体「おはなしキャラバン」の一員として、図書館などで読み聞かせなどの活動をしている向井公子さんの朗読に合わせた音楽物語「スイミー」を合唱し、会場の拍手が鳴り止まなかった。

孫が団員の60代の女性は「舞台に堂々と立ち、歌う姿に目頭が熱くなった。『よかったよ』と褒めてあげます」と話していた。